雲がかかった月ですら「美しい」と思えるのは、とてもとても良い映画を見た帰り道だったから。
「アバウトタイム」
「ブリジットジョーンズの日記」や「ラブアクチュアリー」と同じリチャード・カーティス脚本監督の引退作。
2作品のように楽しい恋愛コメディだと思って見始めたが、全く違った。
エンドロールが流れる間、誰も立ち上がらない。
私も流れる音楽を聴きながら
人生のことや、家族のこと、これまでの数々の失敗、衝突、出会った人々、そしてこれから出会うかもしれない人のことを思って、
いま、家族がいて生活をしている。ということにただ感謝した。
失敗を沢山思い出したのは、
「あの失敗があったから、今がある」と今なら思えるから。
無駄なことなんて一つもない。
笑って笑って最後にツーっと泣いたあとに、
今日も明日も「生きるぞぉぉぉ!!!」と思える映画。
嗚呼、映画ってすごいなぁ
こんなにも人の気持ちを動かすなんて。
帰りの電車も、駅からの寒い道のりも、今も
ホクホクニコニコ、沢山こころ動いているー!